初冬に抱く
感謝の心、愛おしむ心。
農耕が生活の中心であったいにしえの時代から、人々は豊作を祈り、収穫に感謝することを続けてきました。
稲などの収穫も終えた十一月二十三日、全国の神社では新嘗祭(にいなめさい)が執り行われます。
宮中では収穫された新穀を天皇陛下が神に奉り、御自らその新穀をお召し上がりになります。
この日は勤労感謝の日。家族や身近な人に対してだけでなく、豊かな恵みをもたらす自然と、農耕に従事する人々にも感謝の心を捧げたいと思います。