Ki-No-Otonai

vol.3

啓蟄

Keichitsu

2024.3.5 ― 3.19

生命たちの
目覚め

陽の光がやわらかくなり、
少しずつ暖かさを感じるようになりました。
大地が温まり、冬ごもりから虫たちが目覚め
穴から出てくる頃をいう「啓蟄(けいちつ)」。
生き物たちも、私たちも、この春を待っていました。

冬の眠りから
起き出すものたち。

七十二候では啓蟄の初侯は
「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」で、
啓蟄のことをいいます。
むかしは蛙や蛇、蜥蜴(とかげ)などの生き物も
虫と呼んでいました。
確かに、見ればどれも漢字が「虫」偏になっていますね。
虫も動物も、草花も木々も、
春の気を受けてみな生命の躍動をはじめる季節です。
私たちも重い冬服から春らしい服装にして、
軽やかに歩んで参りましょう。

七十二候は五日ごとの季節を表すもの。
虫たちが動きはじめる啓蟄の初侯から
次侯と十日を過ぎると、
末侯の「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」を迎えます。
一年を通して複数回の世代交代をする紋白蝶の場合、
秋にさなぎになったものはそのまま冬眠し、
日の長さや暖かさを感じるようになる
この時季に羽化します。
野花のまわりをひらひらと舞う姿は、春そのもの。
こちらの気分もふわりと浮き立つようです。

この春、
羽ばたく人に贈りたいエール。

春は、人も動きはじめる季節。
学生は卒業を迎え、
いよいよ新たなフィールドへと旅立っていきます。
この春、新社会人となるかたにとっては、
これまでさまざまなことを培ってきた
学生時代というさなぎの状態から、羽化を遂げるとき。
初々しいスーツ姿で生き生きと駆け出す若者たちの姿を、
もうすぐ街で見かけるようになります。

これから社会へ出る人、
新天地に向かう人には、
心強い応援のことばと、
この春の旅立ちを記念する贈り物を。
たとえば、名刺入。
ビジネスのさまざまな出会いの場に必須なもので、
お相手の目に必ず入るものです。
その人の個性が表れるものを選んであげたいですね。

その人らしさを表現するものを。

印伝の名刺入は、模様や色の組み合わせが実に多彩。
模様の一つひとつに由縁があり、
いにしえより伝わるおめでたい吉祥文様や、現代に合わせて独自に創作したものなどさまざま。
数ある中から、その人に相応しい模様の印伝がきっと見つかることでしょう。

印伝の名刺入

名刺入[黒地/黒漆/変わり市松小]
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名刺入[赤地/黒漆/アメリカンブルー]
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名刺入[紫地/黒漆/ローズ小]
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名刺入[黒地/白漆/爪唐草]
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名刺入[赤地/白漆/菱菊]
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名刺入[紺地/白漆/忘れな草]
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名刺入[紫地/白漆/ぶどう]
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名刺入[黒地/赤漆/小桜菖蒲]
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名刺入[黒地/ピンク漆/チロリアンテープ]
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名刺入[黒地/グレー漆/波鱗]
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名刺入[紺地/白漆/青海波]
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名刺入[黒地/黒漆/変わり市松小]
7,700円(税込)
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名刺入[赤地/黒漆/アメリカンブルー]
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名刺入[紺地/黒漆/ひょうたん]
7,700円(税込)
名刺入[紫地/黒漆/ローズ小]
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名刺入[黒地/白漆/爪唐草]
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名刺入[赤地/白漆/菱菊]
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名刺入[紺地/白漆/忘れな草]
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名刺入[紫地/白漆/ぶどう]
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名刺入[黒地/赤漆/小桜菖蒲]
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名刺入[黒地/ピンク漆/チロリアンテープ]
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名刺入[黒地/グレー漆/波鱗]
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名刺入[紺地/白漆/青海波]
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印伝の名刺入は、形や色の組み合わせがさまざま。上記以外の商品については、印傳屋直営店へお問い合わせください。

季の訪い
季の訪い

頰を撫でるそよ風に、
ふと見た野辺の草花に、季節を知る。
あめつちの間で、ひとは千年以上も前から
季の趣を細やかにとらえ、
風物や自然の恵みを愛おしんできました。
一日一日を過ごす時の流れは、
むかしほど緩やかではない
かもしれませんが、
その感性は今も誰の心にもあるものです。

季節の移ろいと、そこに寄り添い
生きてきた
日本の暮らしと文化をなぞり、
日本人のひとつの感性として
生み出してきた印伝とともに
二十四の季をみなさまと
めぐってまいりたいと思います。