一年の幸せを願い歳神様をお祀りしたり、縁起物を飾ったり。
この国には人々の祈りで紡いできたさまざまな風習が今に伝わります。
春財布もそのひとつ。お財布が「張る」ようにと「春」に新調するのが吉とされてきました。
さあ、真っ新な印伝のお財布で、慶びの春を迎えてまいりましょう。
天の四神のひとつ、玄武は水の神。
そこから亀は霊獣として敬われ、長寿の象徴として平安時代には
有職文様に取り入れられました。
輪が「四方」「十方」に永遠に広がり繋がるさまから
円満、ご縁などを表します。
仏教の七種の宝にちなんだ呼び名です。
決して退かず勇猛に進むことから
かつて「勝虫」と呼ばれたとんぼ。
その模様を戦国武将は武具や装束に施し縁起を担ぎました。
古来、神霊が宿るものとされ、
お守りや魔除けに用いられた瓢箪。
鈴なりに実る様子から家運興隆、子孫繁栄など
縁起の良い模様として好まれました。
菊水を飲む人が長命になった伝説より
「延生草」「齢草(よわいぐさ)」ともいわれる長寿の象徴。
その放射状の形は太陽の光を思わせることから
「日華」とも呼ばれ、菊は瑞祥の模様とされました。