「季の訪い」は、日本に伝わる豊かな感性と文化を
二十四節気になぞらえ訪ねるオンラインショップの連載コラムです。
古の人々は巡りくる時候に規則を見いだし、暦をつくりました。
日本人がたいせつにしてきた自然へのまなざしと、新たな季節を迎え入れる愉しみは
現代を生きる私たちにも脈々と受け継がれています。
訪れては過ぎ去っていく季(とき)は
日々刻々と移ろいながら、次の季節へたすきを渡し、やがて戻ってくる。
そうして巡りゆく季節を愛でるこころを
私たち印傳屋は伝え、守り、次代に受け継ぎつづけたい。
「季の訪い」カレンダーは、変わりゆく風景や色彩の連なりを表現し、
二十四節気を表した面と、甲州の風土を育む山々の影を屏風絵のように繋げた
二面で構成されています。
※写真は、八ヶ岳南麓の拠点に活動されている写真家・砺波周平さんによる作品です。
ひんやりと冷たい風
日々早まる夕暮れと美しい夕焼け
空気が澄んで星が煌めく夜
季節の移り変わりを一日一日噛み締める
装いを変える木々の葉に
足元に潜む小さな植物の姿に
北を目指して高く空を舞う鳥の群れ
聴こえる音色が低くなる虫の声
どんどん伸びてゆく影
草木に滴る朝露に光が差す早朝
季節は移ろい、繋がり、巡りゆく。
カレンダーは月ごとに蛇腹折りの仕様で、切り取り線が入っています。
お好みのひと月を切り取って飾ったり、
切手を貼ってたいせつな方へお便りを出してみたり、
もちろんそのまま卓上へ置くこともできます。
傍に置きながら、お気に入りの使い方をぜひ探してみてください。
「季の訪い」カレンダーは、本年の配布を終了しました。