悠久の時と
文化の流れの先にあるもの。毘沙門亀甲 -びしゃもんきっこう-

武運と福徳をもたらす神の模様。

平安京鎮護の役目を果たしていたと伝わる教王護国寺(東寺)の兜跋毘沙門天。
その鎖鎧に三盛亀甲の連続模様が彫られていることから名付けられた「毘沙門亀甲」。
毘沙門天は仏教を守護する四天王。古くは、聖徳太子が毘沙門天に
戦勝祈願していたことが始まりとされ、武士が台頭した頃には武門の守護神として信仰をあつめました。
また、福や財をもたらす七福神の一神として、人々はその願いを込め、器の地紋や着物の紋様などに用いてきました。

印度から数千年、現代に息づく新たな毘沙門亀甲。

毘沙門天は古代インドの財宝の神が起源とされ、印伝もまた印度伝来ともいわれ、その名に残しています。
遠い異国の神話の時代から大陸を経て日本に渡ってきた宗教と芸術、そして印伝。
悠久の時を経て重なり合う文化のかたちは今に受け継がれ、毘沙門亀甲は印伝の新たな意匠として息づいています。