花の咲くさまを見て、ひとはこころに花を生けるもの。
めぐりゆく季節に幾多の花々と出会うなかでも、桜はちょっと特別な存在。
きっと、こころは桜色に染まることを待ちのぞんでいるのでしょう。
日に日に可憐に花開いていく。
こころも花房のようにふくらんでいく。
美しきものが、そこにある幸せ。
そう感じるひとのこころもまた、美しいのです。
印傳屋には古くから受け継がれる小桜模様がありますが、
「桜模様の印伝」は、満開の桜を想い浮かべてつくられた独自の模様です。
咲き誇る花の陰影や表情をさまざまに、花びら舞う可憐な姿も繊細に漆付で描いています。
美しきものを想う、そのこころに春の印伝が寄り添います。