強い日差しをやわらげ、ほのかな光を呼び込む。格子の生み出す光のゆらぎ、影の涼やかさ。江戸時代に縞とともにもてはやされた格子の模様を、かつて印傳屋は独自にアレンジし、光と影が織りなす模様「影格子(かげごうし)」として考案していました。
モノクロで立体的かつモダンに表現された「影格子」。黒革と白の更紗の織りなす陰影の妙に、黒漆の点描が光を受けきらりと煌めきます。令和の新たな光を受け、その模様がいまここによみがえります。